いっ君のつぶ夜記

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観て後悔なし!映画『フロントライン』が呼び覚ます“忘れてはいけないコロナの記憶”【感想レビュー】

はじめ

ニーハオ!中華系男子の いっ君 です。

今世紀で人類初の全世界規模となった新型コロナウイルスの集団感染。振り返ればもう6年前の出来事だが、なぜか今でも記憶が生々しく残っている。話題としては今も敏感になりがちだが、このコロナ禍というシビアな題材を扱った映画『フロントライン』がどうしても気になり、Amazonプライムで観ることにした。この記事では、当時われわれが経験した実話をもとにする本作の感想を書いてみる。

ストーリー

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日本初の新型コロナ集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での実話を基に、未知のウイルスと最前線で闘った医師や看護師たちの姿を描くドラマ。2020年2月、3711名を乗せた客船が横浜港に入港し、乗客の一部に感染が確認される。専門機関が存在しない中、急きょ災害医療の専門組織DMATが対応に当たることに。治療法もわからず感染リスクと隣り合わせの状況で、彼らは乗客全員を無事に下船させるため奮闘を続けた。

感想

日本で感染が爆発する前に起きた、豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染は、多くの人の記憶に残っているはずだ。映画『フロントライン』は、まさにその船内で人々がどんな状況に陥っていたのかを、生々しく描いている。感染症に苦しむ乗客だけでなく、まだ感染していない家族、さらには多国籍の乗客に対応するクルーたちの姿や、彼らが感染していく様子まで映し出される。その光景は本当にショッキングで、映画であっても息苦しさを覚えるほどリアルだった。

本作の主役は、コロナと闘う最前線に立った医療従事者「DMAT」である。未知のウイルスと向き合い、前例のない状況で果敢に行動した彼らは本当に偉大だと感じた。医師や看護師としての責務を全うし、命の危険と隣り合わせで動き続けた勇気と決意には、ただただ敬服する。彼らのおかげで客船の集団感染が日本国内に一気に広がらなかったのだと改めて思い、心から感謝した。

一方で、ドラマチックな要素だけでなく、医療従事者への理解が欠けた人々の姿も描かれている。感染症専門医でありながら現場を理解せず、世論操作のような言動をする人物や、メディアに踊らされミスリードしてしまう人々など、当時の問題点が浮き彫りになっていた。本来メディアが果たすべき役割を考えるきっかけにもなった。

さらに、DMATに出向いた医療関係者の家族や所属病院に対して、冷たく、反抗的な態度や行動をとる人々が第三者目線で描かれた。その状況下を見て、思わず頭に「人間失格」という言葉がよぎった。怒りを覚えると同時に、「もしかしたら当時の自分も、その側にいたかもしれない」と考えさせられた。実情を知らない恐怖や不安から人は拒否反応を示してしまう——そのことを痛感した。

もっと早くこうした“現場の真実”を知ることができていれば、医療従事者の苦労や、苦しむ当事者への理解ももっと深まっていたのかもしれない。

皆さん、今からでも遅くはないので、映画『フロントライン』を観て当時のコロナ現場を体感してみてほしい。きっとDMATの行動と勇気に心を打たれるはずだ。そして彼らへの感謝の気持ちが自然と込み上げてくるだろう。コロナ禍を経験したすべての人に観てほしい作品である。出演者たちのリアルな演技にも拍手を送りたい。

作品&キャスト情報

wwws.warnerbros.co.jp

  • 原題:『フロントライン』
  • 公開年:2025年6月
  • 監督:関根光才
  • 脚本:増本淳
  • キャスト:
    結城英晴:小栗旬
    立松信貴:松坂桃李
    真田春人:池松壮亮
    仙道行義:窪塚洋介
    羽鳥寛子:森七菜
    上野舞衣:桜井ユキ

参考記事

もしよければ、映画「本心」について書いた感想記事もぜひチェックしてほしい。合わせて読んでくれたら、とても嬉しい!

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