はじめ
ニーハオ!中華系男子の いっ君です。
2025年の新年早々に観た映画『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』について感想を書いてみた。
格格不入,异类
日本語で言う「はみ出し者」という意味だ。青春時代、誰しもが一度はちょっと変わった行動をしてみたり、周囲から浮いてしまった経験があるだろう。この映画は、そんな思春期のリアルな心情を思い起こさせてくれる作品だった。
ストーリー
カナダの田舎町で暮らす高校生ローレンスは、映画が生きがいの孤独な少年だ。夢はニューヨーク大学で映画を学ぶこと。そのため高額な学費を稼ごうと地元のビデオ店で働き始める。元女優志望の店長アラナとの交流を通じて、友情や成長を経験するが、将来への不安が募り、大切な人を傷つけてしまう。
感想
映画の長さは99分だが、その時間は自分の青春時代を振り返るきっかけにもなった。主人公の少年は、誰よりも映画が大好きで、情熱を全開にして生きているタイプ。映画DVDのレンタル割引目当てでビデオ店のバイトを始めるほど、映画への愛に生きているところが本当に面白かった。やっぱり、好きなことが出来たら、人間はがむしゃらになる!それは、大人だって同じだと最近はしみじみと感じている。
ただ、この主人公、映画に関する話題になると我を忘れるくらい夢中になるシーンが多いんだ。空気を読まない質問や場違いな発言をしてしまうこともあって、周囲からは浮いて見えることもある。けど、それも青春だよね。未熟さゆえの行動は、誰しも一度は通る道だ。そんな時に大事なのは、家族や友人の支えだと僕は感じた。
映画を観ながら、僕自身の高校時代も思い出してしまった。僕だって当時は少し「はみ出し者」っぽかったかもしれない。映画の主人公をスクリーン越しに見ているうちに、自分自身と重ねていることに気づいて少し恥ずかしくなった。でも同時に、共感できる部分も多くて、懐かしさと自己反省が入り混じった不思議な気持ちになったんだ。
高校時代の友だちとの付き合いは、大学や社会人になってからの人間関係とは違う。その過去を断ち切ることで、自分の成長を感じたかったこともあった。そんな青春の葛藤が、この映画の中でリアルに描かれていたんだ。主人公が成長していく姿を見て、ラストシーンでは「よく乗り越えたな」と心から思ったよ。
この映画が教えてくれたのは、駄目だった過去がずっと駄目ではないということ。いつか必ず、自分にぴったりの出会いや新しい生活が待っている。そんな希望と自信を与えてくれるエンディングだったと思う。
映画『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』は、映画好きならぜひ観てほしい、全世界の映画ファンにおすすめしたい一本だ!
作品&キャスト情報
- 原題:I Like Movies(日本語題名 ⇒ I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ)
- 公開年:2022年
- 配給会社:イーニッド・フィルム
- 監督・脚本:チャンドラー・レヴァック
- 出演:アイザイア・レティネン、ロミーナ・ドゥーゴ、クリスタ・ブリッジス、パーシー・ハインズ・ホワイト
参考記事
もしよければ、フランス映画『映画を愛する君へ』について書いた感想記事もぜひチェックしてほしい。合わせて読んでくれたら、とても嬉しい!