いっ君のつぶ夜記

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在日朝鮮人の衝撃の一面が見れた!映画『焼肉ドラゴン』の感想レビュー[ネタバレ]

はじめ

 ニーハオ!中華系男子の いっ君 です。

 今回はちょっと古い作品について感想レビューを語りたい。先日、Amazonプライムビデオで見放題配信になっている、映画『焼肉ドラゴン』についてだ。
ネタバレの内容があるので、ご了承を申す。

ストーリー

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 1970年代、高度経済成長と大阪万博で賑わう中、関西の地方都市で小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む夫婦、龍吉と英順は、3姉妹の静花、梨花、美花、そして長男の時生と共に暮らしている。

 龍吉は戦争で故郷と左腕を失ったが、常に明るく前向きな姿勢で店を切り盛りし、常連客の哲男らで賑わっている。彼らは強い絆で結ばれているが、やがて時代の変化が訪れる。

感想

 2時間近くの映画だが、結局何を語ろうとしているのか分からなかった。

 まず、映画ストーリーでも紹介した作品の1970時代。高度経済成長と大阪万博に沸く年代と訴えているようだが、映画題名の縛りか、ほぼ、焼肉屋が作品の核心的な舞台になっている。そのせいか、世界観が小さく見えたし、万博で盛り上がっている世間も見えかなった。もうちょっと高度経済成長の時代感を作り出してほしかった。

 主人公の一家は、本当に謎の変わった家族だなぁとしみじみに感じた。三姉妹の恋愛話が映画の大半を占めている。最後はそれぞれ円満な夫婦関係が作れた設定だけど、それまでの過程は正直、お互いの複雑な関係や乱れる恋愛に唖然とした。

 特に大泉洋役の哲男。姉の静花を愛してるのに、妹の梨花と婚約関係になっていた。なのに、最後は姉のほうを選んだ。はっ?妹の立場はどうなるの?そして、姉に恋を落ちた尹大樹(ユン・テス)はもっと可哀想に思った。

 また、梨花は、姉の恋人と完全に別れていないのに、常連さんの親戚の男性と浮気していた。そして最後は2人が恋に落ちて結ばれた。ここの展開は読めなかった。

 一番下の妹・美花は、人妻持ちの男性と妊娠まで付き合っていた。よくあの時代でデキ婚になるなんて、すごいなぁと思った。母が認めてくれなかったが、それは僕も同意見。三姉妹の中で一番理解不能のペアだった。

 長男の時生くんは、イジメのせいで自殺に決めた。この街が一番嫌いだった本人は、何故からエンディングでは、ここが好きだったという矛盾の設定になっている。ここの描写は納得行かないね。父親が別の学校に行かせてくれないせいで、惨めな運命になったじゃないか。なのに、この街、この家への未練というか、好感度があった!と、ちょっとふざけたお話に思えた。

おわり

 確かに在日朝鮮人たちは、あの時代、日本での暮らしが辛いけど、家族同士の絆や愛も濃いはずだ。そこに対する映画の表現は、何故か歪にしか感じなかった。それと、怒鳴り声の台詞も多くて本当は何を言いたいのか分からなかった。

 久々に駄作を観た気がする。あんなに大物俳優や女優さんが出ているのに、台無しになった。辛口のレビューになったが、申し訳ない。

作品情報

  • 原題:『焼肉ドラゴン』
  • 公開年:2018年6月
  • 原作:戯曲「焼肉ドラゴン」(作 - 鄭義信)
  • 脚本・監督:鄭義信
  • 配給会社: KADOKAWA ファントム・フィルム
  • 興行収入:約2.7億(予想)

キャスト情報

  • 李哲男(梨花の夫) - 大泉洋
  • 金龍吉(父親) - キム・サンホ
  • 高英順(母親) - イ・ジョンウン
  • 金静花(長女) - 真木よう子
  • 金梨花(次女) - 井上真央
  • 金美花(三女) - 桜庭ななみ
  • 金時生(長男) - 大江晋平
  • 長谷川豊(クラブ支配人) - 大谷亮平
  • 尹大樹(静花の婚約者)- ハン・ドンギュ
  • 呉日白 - イム・ヒチョル
  • 呉信吉 - 宇野祥平
  • 美根子 - 根岸季衣

 

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