
はじめ
ニーハオ!中華系男子の いっ君 です。
サンタクロースの中国語は「圣诞老人」。これは直訳で、クリスマスにやってくるおじいちゃんのことを指している。中国で生まれた僕は、子供の頃から大人になった今まで、一度もサンタが家に来たことがなかった。それで、サンタの存在が気になり、Amazonプライム・ビデオで配信されている映画『レッド・ワン』を観ることにした。
今回は、クリスマスイブに起きた大事件—誘拐されたサンタクロースを救うために立ち上がるアクションアドベンチャーコメディ映画のレビューだ。ネタバレが含まれるので、注意してほしい。
ストーリー
クリスマス・イブの前夜、コードネーム「レッド・ワン」ことサンタクロースが何者かに誘拐された。サンタクロース護衛隊長のカラムは、世界一の追跡者であり賞金稼ぎのジャックと手を組み、サンタ救出のために世界中を飛び回ることになる。しかし、彼らの前に立ちはだかる誘拐犯は、サンタの力を利用してある恐ろしい計画を企てていた。
感想
予告編を見たとき、ヒーロー映画好きな僕はかなり興奮した。DCのブラックアダム役のドウェイン・ジョンソンと、マーベルのキャプテン・アメリカ役のクリス・エバンスが共演するなんて、ヒーロー好きにはたまらない組み合わせだ。どんなアドベンチャーが展開されるのかと、少しワクワクした。だが、期待は裏切られ、最終的には全編が残念な内容に感じられた。
映画の舞台は、北欧神話が実在している世界だ。これがちょっと面白かった。神話に登場する人物や動物が実際に登場し、特にサンタクロースがイブの夜に全世界の子供たちにプレゼントを届けるというのは、予想外の展開だった。その準備運動として、サンタが筋トレに励むシーンがあり、その筋肉に目を奪われた(笑)。一般人のようにプロテインを摂取するシーンにも笑ってしまった。この姿を見て、サンタに対する尊敬の気持ちが少し湧いてきたよ。(そもそも僕はサンタを信じていないけど…笑)
ここまでは良かった。しかし、サンタの居場所が賞金稼ぎのジャック(クリス・エバンス)にバレてしまったことで、映画の設定が崩れ始めた。これまでサンタの存在が世間に知られないよう、専門機関まで作って守っている設定だったのに、ジャックがあっさりとサンタの居場所を突き止めるなんて理解できない。セキュリティがしっかりしているはずなのに、簡単に突破されるなんて…。視聴者をバカにしているような気がしてならなかった。
さらに、サンタを守る護衛隊がいる完璧なセキュリティの中でも、サンタは簡単に誘拐されてしまった。サンタだけじゃなく、奥さんや護衛隊のメンバーまでもが誘拐される。後にわかったのは、犯人がクリスマスの魔女・グリラ(キーナン・シプカ)とその息子たちだ。しかし、最終的にはその息子たちが護衛隊にボコボコにされてしまう。誘拐の経緯がどうなったのかも、かなり謎だった。
サンタも護衛隊も弱すぎて、ライバルの魔女・グリラやサンタの弟・クランプスも同様に弱かった。魔女の名前を言うのがタブーという設定から、グリラの魔法の力がすごいのだと思わせた。スノーマンを召喚したり、悪人をスノードームに閉じ込めたりと、彼女の存在は非常に強力に見えた。しかし、ラストではトナカイにやられ、自分が作ったスノードームに閉じ込められるという結末に…。ラスボスなのに弱すぎるだろ!しかも自分の征服戦略で作った道具に閉じ込められるなんて…あり得ない終わり方に唖然とした。
娯楽映画としては、クリスマスシーズンに子供と一緒に見るには良いかもしれない。しかし、大人だけで観るには、設定がごちゃごちゃしていて、違和感が強く、オススメはできない。
結論として、この映画を観終わった後、サンタの存在を否定したくなるくらい、期待外れの駄作だった。
作品&キャスト情報
- 原題:Red One(日本語題名『レッド・ワン』)
- 公開年:2024年11月
- 配給会社:ワーナー・ブラザース
- 監督:ジェイク・カスダン
- キャスト:
カラム・ドリフト:ドウェイン・ジョンソン
ジャック・オマリー:クリス・エバンス
サンタクロース(ニック/レッド・ワン):J・K・シモンズ
ゾーイ・ハーロウ:ルーシー・リュー
グリラ:キーナン・シプカ