いっ君のつぶ夜記

映画好きの中華系男子|エンタメ界隈の業界人| 年間100本映画鑑賞チャレンジ中

映画好きに贈る、映画愛に満ちた一本!フランス映画『映画を愛する君へ』レビュー

はじめ

ニーハオ!中華系男子の いっ君 です。

みんなは、人生で最初に映画館で観た映画を覚えているだろうか?
僕の場合、中国で生まれ育ったから、最初に観た映画は愛国教育の戦争映画だった…気がする。正直、自分で選んだわけじゃなくて、学校の行事で「強制的に観せられた」と言ってもいいかもしれない(笑)。

そんな昔話はさておき、今日は映画好きにこそ観てほしい一本を紹介したい。フランスの名匠アルノー・デプレシャン監督による『映画を愛する君へ』だ。

ストーリー

youtu.be

6歳のポールは、祖母に連れられ初めて映画館を訪れる。リュミエール兄弟が生み出した映画の魔法に魅了された彼は、学生時代に映画部で上映会を企画し、やがてその情熱は大きな夢へとつながっていく。映画を愛し続けたポールは、評論家としての道を歩みながら、ついに映画監督への転身を決意する。

感想

この作品は、映画が人生にどれだけ影響を与えるかを教えてくれる。主人公のポールが、映画とともに生きてきた人生を描いた物語だ。

この映画の特徴のひとつは、作中の半分以上が映画ファンや映画業界人たちのインタビュー形式になっていること。ポールの人生と絡み合う形で、映画にまつわる対話が展開されるので、まるで一つの映画を観ながら、もう一つの映画の世界ものぞき見しているような感覚になる。それがこの作品の面白さのひとつでもある。

特に印象に残ったのは、映画の誕生からその役割までを掘り下げ、映画が人々の人生にとってどれほど大切な存在なのかを描いているところ。写真との共通点、映画を作り上げた偉人たちへの敬意、そしてスクリーンを通じて新しい人生を体験できること…すべてが詰まっている。そして、ところどころで各国の名作のワンシーンも登場する。観たことがある作品もあれば、まだ観ていない作品もある。この映画を観たことで、「これは絶対に観なきゃ!」と思う作品リストがまた増えた(笑)。

映画業界でも高く評価されている作品なので、映画を愛する人ならぜひ観てほしい!

作品&キャスト情報

  • 原題:Spectateurs!(日本語『映画を愛する君へ』)
  • 公開年:2025年1月
  • 配給会社:アンプラグド社
  • 監督:アルノー・デプレシャン
  • 製作:シャルル・ジリベール
  • 共同製作:オリビエ・ペール
  • 脚本:アルノー・デプレシャン
       ファニ・ブルディノ
  • キャスト:
     ポール・デュダリス (6歳)ルイ・バーマン
     ポール・デュダリス(14歳)ミロ・マシャド・グラネール
     ポール・デュダリス(22歳)サム・シェムール
     ポール・デュダリス(30歳)サリフ・シセ
     映画監督(マチュー・アマルリック本人)マチュー・アマルリック

unpfilm.com

参考記事

もしよければ、映画『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』について書いた感想記事もぜひチェックしてほしい。合わせて読んでくれたら、とても嬉しい!

itsu-entame.com

    

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