はじめ
ニーハオ!中華系男子の いっ君 です。
大河ドラマ最新作『べらぼう』がついに放送された。主演はイケメン俳優の横浜流星。これまでクールな役柄が多かった彼が、今回はどんな新たな顔を見せてくれるのか、放送前から胸が高まっていた。 今回の作品は「江戸のメディア王」と呼ばれた蔦屋重三郎の波乱万丈な人生を描くエンタメドラマ。江戸時代の出版界をリードし続けた彼の生き様をどう描くのか、初回の感想を語りたい。
「べらぼう」の意味と作品タイトルの魅力
まず気になるのは「べらぼう」というタイトルの意味について。
江戸時代の方言で「常識外れ」や「甚だしい」を意味する言葉らしい。中国語の「不走寻常路」(人と違う道を歩む)に通じるニュアンスがあり、蔦屋重三郎という型破りな人物を端的に表現しているように思えた。
副題「蔦重栄華乃夢噺」(つたじゅう えいが の ゆめばなし)も粋で、彼の生き様を「夢のような物語」として楽しめる作品であることを予感させる。映画の夢話という意味じゅやないと思うが⋯(笑)余談ですみません。
蔦屋重三郎とはどんな人物か
蔦屋重三郎は、江戸時代の出版人であり文化人。時代を超えるセンスを持ち、多くの浮世絵師や作家を支援し、江戸のポップカルチャーを牽引した人物だ。
型破りな発想で権力者たちに目をつけられながらも、「面白いもの」を追求し続けた。自由奔放な生き方は現代のプロデューサーのようであり、その情熱と行動力は「べらぼう」の一言に尽きる。
第1話の感想
物語の始まりは江戸三大大火の一つ「明和の大火」。この大惨事の中、蔦屋重三郎(演:横浜流星)は冷静に風の動きを読み、危機を乗り越える機転の早さを見せた。その行動力には心を打たれた。
さらに、九郎助稲荷(演:綾瀬はるか)が我々の視聴者に江戸の夜遊びスポット「吉原」の背景や物語の舞台を解説する場面は新鮮だった。スマホを駆使した現代的な演出が絶妙で、綾瀬はるかの美声にも惹かれた。
吉原では、蔦重が貸本業を営みながら、女郎たちの間で人気者となる姿が描かれる。この場所が彼のエンタメ活動の拠点となる予感がした。主演の横浜流星は、吉原の人々に対して多彩な表情を見せ、役柄を見事に演じていた。
特に、若き鬼平(演:中村隼人)との絡みは「蔦重が鬼平の世界と繋がるのか?」という意外性を感じさせ、驚きの展開だった。
一方、吉原の悲惨な現状を目の当たりにした蔦重が、改善を目指して老中・田沼様(演:渡辺謙)に助けを求める場面も印象的。田沼の言葉「人を呼ぶ工夫をしたのか?」に刺激を受け、蔦重がどんな方法で突破口を開くのか期待が膨らむ。
今後の展開への期待
従来の大河ドラマと異なり、今回はエンタメ業界の先駆者にスポットを当てている点が新鮮だった。横浜流星の熱演や豪華キャスト陣の存在感も見どころ。これからの蔦重の挑戦や、江戸ポップカルチャーの裏側がどう描かれるのかとても楽しみだ。
まだ観ていない人は、NHKオンデマンドで見逃し配信を↓チェックしてほしい!
参考記事
もしよければ、横浜流星主演の映画「正体」について書いた感想記事もぜひチェックしてほしい。合わせて読んでくれたら、とても嬉しい!